K様邸在室認識システム

ろう者のお客様から、部屋の中に人がいるのが外から見てすぐにわかるような
システムを作ってほしいというご相談をいただきました。
聴者の場合はノックで確認をしますが、
ろう者の場合はノックの音が聞こえないので様々な方法で在室の確認をします。
例えば、ドアについている小さな明かり窓から部屋の照明の点灯を見て確認する方法や、
在室がわかるようなプレートを用意する方法、
部屋にいない時はドアを開けたままにしておくなどがあります。

今回は脱衣所のドアに明かり窓がないこと、プレートは表裏を返し忘れることや毎回面倒だということ、
ドアを開けたままにするとスイッチを使いにくいといった経緯があったことから、
ドアの上に照明を取り付け、脱衣所のスイッチを押すと
脱衣所と新しい照明が連動して点灯するというシステムを採用しました。
これはSign with Me 様の本郷店で使用したシステムを応用したものです。
このシステムは、施工事例の「Sign with Me本郷改修工事」からご覧いただけます。

まず、弊社が考案した「在室認識システム」を上記の提案書にまとめ、お客様に説明しました。
わかりにくい部分があればその都度、LINEなどで確認しながら進めました。

工事当日は最初に電気職人さんとお客様と3人で照明の設置場所について打ち合わせをしました。
手話で話しながら、お客様の要望を職人さんにお伝えしました。
階段からも見えるように少し低い位置に取り付けてほしいとのことでした。

お客様の要望に合わせて、照明の位置を決め、印をつけているところです。

取り付けの位置を決めると新しい配線を入れて、脱衣所側の照明と接続させます。
今回は脱衣所の照明と新しく設置する照明の位置が近いため、天井内に配線を通すことができました。
繋げる照明の位置が遠い場合は、配線が露出してしまうことがあります。

あっという間に取り付けが終わりました。施工時間は約20分ほどでした!!
最後に、2つの照明が連動できているかチェックをしました。

絆ではこのようなちょっとしたお困り事にも対応しております。
ろう者と聴者スタッフがいるからこそ、
お互いの目線からアイディアを出し合いお客様にご提案ができます。
些細なことでも何かございましたらまずはお問い合わせください。